What is "docka" project?
複雑で多様な現代社会。「生きづらい」「自分の居場所がない」と感じる若者は少なくない。
大都会を歩けば、多くの若者が笑顔で街を行き交う。
だが、その笑顔の裏に隠された本音はどうだろう。
心の中は本当に満ち足りているのか。
街には廃墟が溢れている。巨大なビル群はスクラップされ、
むき出しの鉄骨が散乱し、古びたビルは朽ち果て、コンクリートはひび割れ、傾き、サビついた鉄骨がむき出しになっている。
荒れた壁には雑草が絡みつき、まるで「どっかにいる、誰かの心」のように見える。
「精神的廃墟」。
かつてそこには、確かに誰かがいた。誰かが笑い、怒り、息づいていた。
けれど今、その誰かはどこへ行ったのか。行き場を失い、彷徨っているのか。
それでも、そこにあった魂は消えていない。形がなくても、想いは残り続ける。
雑草のように、たくましく。
dockaは、そんな彷徨う魂に伝えたい。
「どっかに、きみの居場所はあるんだよ」と。
音楽・ファッション・アート。
dockaは、この3つが交差するユースカルチャーの最前線で、
若者たちが自分自身と向き合い、心の中の廃墟を再生する手助けをする。
音楽は、内に秘めた感情を震わせ、
ファッションは、アイデンティティを可視化し、
アートは、世界と感情を繋ぐ出口になる。
この世界のどこかに、きっと自分の居場所がある。
そんな実感を得られるように——
dockaは、音楽・ファッション・アートを媒介に、
世代の声を未来へと響かせるカルチャーを創造し、届けていく。